「ユースエール認定企業」インタビュー

  • 社会保険労務士業情報通信業
  • 2020.04.24
小林労務1

左:上村美由紀さん(社労士法人社員・代表取締役社長)
中:小林幸雄さん(社労士法人代表社員・代表取締役会長)
右:遠藤恵さん(2018年入社・コンサルチーム、社会保険労務士)


東京都千代田区にある社会保険労務士法人 小林労務は、さまざまな企業から人事労務に関するサービスの依頼を受けている社会保険労務士事務所。株式会社 小林労務と対になり、人事労務のスペシャリストとして、社会保険労働保険手続きのアウトソーシングや各種セミナーの開催、産業医と協力するなど幅広く企業の労務管理を支えています。今回は社労士法人・代表社員の小林幸雄さんと株式会社・代表取締役社長の上村美由紀さん、2018年に入社した遠藤恵さんの3人にインタビュー。ユースエール認定についてだけでなく、企業としてのあり方や考え方までお聞きしてきました。

小林労務2
代表社員に聞きました
―主な事業内容を教えてください。

私たちは、企業の労務管理に関する様々なサービスを提供しております。社会保険手続き・給与計算をはじめとしたアウトソーシング、就業規則や賃金規定などの規定類の整備、労務相談や人材育成・教育研修セミナー、など人事に関することはすべて社会保険労務士の守備範囲だと考えおり、最近では産業医と提携して企業のメンタルヘルス対応、労働衛生などのサービスの提供も行っています。


―会社の強みはどんなところにありますか?

大企業から中小企業までさまざまな企業とお取引があること、そして社労士ベンダーとして、社会保険電子申請システム(e-asy電子申請.com)の開発・販売を行っている点です。社会保険労務士事務所ですが、情報漏洩に対するセキュリティ対策の証として、「Pマーク」と「ISO27001」を取得しています。
また、弊社の電子申請システムは、複数の手続きを一括で処理できるので、数万人規模の大企業の社会保険手続きを受託できるノウハウがあります。
そして、自社セミナールームでは、教育研修・人材育成セミナーを定期的に開催して、セクハラやパワハラ、働き方改革などの企業対応のお手伝いを行っています。毎週火曜日の午後は、弊社の産業医室に精神科医が常駐し、取引先企業の労働衛生に対する対応もしています。

小林労務3 ―どのような企業を目指していますか?

平成26年に「いい会社にしたい」と宣言してから常に目標にしています。“いい会社”とは、働いている人が楽しく働けていること。そして、お客様の立場になり喜んでもらえることを考えた、その先にあると思っています。社会保険労務士として、当社で取り組んでいないことをお客様に勧めることはできないので、社会保険労務士の仕事の一部となることはいろいろと挑戦してきました。当社で失敗や成功を繰り返すことで、はじめてオススメできるようになると考えています。
まずは他の企業のお手本になることが大事だと思っていますので、残業はほとんどゼロ、有給休暇を100%取得している従業員が大半です。そんな“いい会社”への行動が浸透してきたこともあり、最近ではユースエールの申請や、自動処理で業務負担を減らすことのできるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を従業員の提案で取り入れました。

小林労務4 ―若者に向けてメッセージや仕事のやりがいを教えてください。

例えば、普通のサラリーマンが企業を訪問したとして、企業のトップに会える機会はほとんどないと思いますが、私たちの仕事はそんな方々に会えるところも魅力の一つです。自分よりも年齢が上の方と対等に会話し、労務相談を受ける。その中で私もたくさんのことを学んできました。私が今こうして働けているのも、そんなみなさんのおかげだと思っています。自分には無理だと思ったとしても、どうしたらそれが解決できるのか、ぜひ逃げずに挑戦していってほしい。人生何があるのかはわからないので、自分の限界を決めずにいつも一生懸命に生きてほしいなと思っています。

小林労務5
代表取締役社長に聞きました
―ユースエール認定を取得しようと思ったきっかけは何ですか?

新卒採用を始めたタイミングでもあったので、若い人にたくさん来てほしい、もっと知ってもらいたいという気持ちが大きかったです。また、当社は社会保険労務士事務所として労務管理を主に行っています。「ユースエール認定」や「くるみん」、「東京ワークライフバランス認定企業」などのホワイト企業と認めていただき、お手本になることも重要だと考えています。お取引のある企業にメリットのあるご提案や、より具体的な取り組みのご紹介もできるため、自社で積極的に取得していこうと動いています。


―ユースエール認定の取得は大変でしたか?

当時は従業員の人数もそこまで多くなく、ちょうど東京ワークライフバランス認定企業の認定のための取り組みもしていたので、スムーズに取得できました。人数が多い企業ですと最初は大変なところはあるかもしれません。ただ、取得することで若年層へのアピールはもちろんのこと、政策金融公庫の金利が優遇され、助成金にプラスがあるなどのメリットもあります。

小林労務6 ―若手社員にどんな期待をしていますか?

やる気のある若手社員が入ってくると、他の社員のモチベーションにも繋がります。最近はスマートフォン社会なので、今後さらに仕事のやり方は変えていかないと……なんて、実際に私たちも刺激を受けています。社会保険労務士は数字を見続ける単純作業もありますし、労務相談や就業規則等作成など、自らのステージによってやれることが増えていくのですが、どのような人でも活躍できる場所を用意しています。吸収できる若いときこそ、思いきり頑張ってもらいたいですね。

小林労務7

遠藤 恵さん(2018年入社 コンサルチーム、社会保険労務士)


若手社員に聞きました
―小林労務に入社したきっかけを教えてください。

私は、在学中、労働法の研究室に所属していました。主に判例研究を行っていましたが、事例を学ぶうちに、労働者も使用者も幸せになるために契約しているのに、なぜ労使紛争まで発展してしまうのか、事前に解決することはできなかったのかと考えるようになりました。そこで、「人」の問題に深く関わることのできる社会保険労務士として、労使の関係作りをサポートし、労使双方の利益を尊重しながら社会に貢献したいと思い、社会保険労務士の資格を取得しました。入社のきっかけは、社是・経営理念をはじめ、充実したお客様へのサポート体制が大変魅力的であることと、面接の際、「人事労務の専門家を目指したい」という気持ちを受け入れていただけたからです。


―入社してみて、実際にいかがでしたか?

大企業から中小企業までさまざまな規模のお客様がいらっしゃいます。また、公正な視点を守りつつ、お客様の立場を考え、最適な提案ができるよう努められる環境だと思います。電子申請システムの開発や産業医との提携を通じてお客様の健康面にも配慮できるところは良いところです。他社の衛生委員会に同席したり、自社セミナーの講師を務めたりと仕事にやりがいを感じています。

  • 小林労務8
  • 小林労務9


―どのようなお仕事をしてきましたか?

労使協定の作成です。初めての労使協定は、フレックスタイム制に関するものでとても記憶に残っています。そのほか、衛生管理者試験講座の講師や、メールでの労務相談、就業規則の作成や、レジュメ作りなど多岐に渡ります。最近は、訪問による労務相談に従事する機会もいただいています。働き方改革の影響により、お客様から頂けるご相談も多いです。上司や経験豊富な先輩方をはじめとして、多くの方にご指導いただきながら、実務を学んでいます。


―小林労務で働き始めて、何か成長や学んだことはありますか?

まずはやってみよう! と前向きに考えるようになりました。慎重派なタイプということもあり、新しいことに挑戦することで視野が広がったと感じています。社会保険労務士の仕事は企業からのご相談が多く、その悩みはお客様によって質問の主旨も内容も異なるので、発見の毎日です。そして、普通では会えないような役職の方と接する機会が多いこともあり、お客様から教えていただくことも非常に多いです。

小林労務10 目標や、就職を考えている同じような方たちに一言お願いします。

私の目標は、労務相談に精通した社会保険労務士になることです。「人」に関する悩みを解決することで、労使双方が安心できる職場作りに貢献していきたいと考えています。
小林労務は、目標に対して自己実現のきっかけを与えてくれる環境にあると思います。仕事への裁量を任せていただけることも特徴です。目標があれば仕事も楽しく充実しますし、社内での関係作りにも役立つと感じます。最初は不安が先立ちますが、お客様から満足のお言葉をいただけるとやりがいや楽しさが得られ、そのときがこの仕事に携われて良かったと思える瞬間です。

ページトップページトップへ戻る