「ユースエール認定企業」インタビュー

  • 学術研究・専門・技術サービス業
  • 2025.03.19
【写真1】滑川さんと山内さんトップ画像
(右)総務課 課長 滑川淳一様
(左)情報課建設 DX係 山内楓登様
認定企業の事業内容

━事業の内容をお聞かせください。
当社は道路や橋など公共インフラ整備に伴う測量、地質調査、土木設計、補償調査を行う総合建設コンサルタント会社です。「ここに道路をつくりたい」という住民の意見を取り入れる官公庁と「つくることはできるけれど、具体的にどうつくればいいんだろう」という建設会社の間に立って、必要な調査、計画を立て設計図や報告書を創る役割です。
普段の生活の中ではあまり目にすることはないかもしれませんが、社会の基盤を整える、重要な仕事だと自負しています。

━御社の強みをお聞かせください。
「迅速性」が私たちの大きな強みです。本社のある大船渡市の他にも、盛岡市、一関市、二戸市など県内に複数の事業所がありますので、スピーディーな現場対応を評価いただくことが多いです。
岩手県内には多くの建設コンサルタント会社がありますが、他社と比較して有資格者が多いことも強みの一つです。私たちの仕事では「入札」で官公庁から業務を受注します。入札では業務の経験値や資格保有者といった基準が設けられることが多いのですが、当社には難関資格である「技術士」を含め有資格者が多く在籍しています。業務の実績も豊富ですので、県内各地の入札に参加し、受注につながっています。

【写真2】技術資格者
ユースエール認定について

━ユースエール認定制度を知ったきっかけは?
きっかけは東日本大震災でした。大船渡市も津波の被害が大きかった地域の一つ。私たちの仕事柄、震災直後から業務がかなり忙しくなり、その状態が数年続きました。一人ひとりが使命感を持って一生懸命に仕事していましたが、社内全体が徐々に疲弊していったんです。その頃に、社員が健康で元気に働ける環境づくりについて真剣に考え、経済産業省の「健康経営優良法人認定」を取得。それにあわせて若者の雇用・育成にも力を入れていた時に知ったのがユースエール認定制度です。

━ユースエール認定を取得してどのような効果がありましたか?
ユースエール認定は企業PRの面で非常に役立っています。認定を企業選定の基準にしている学生さんもいるようで、実際に採用にもつながっています。また、認定を取得していると、国土交通省の入札で加点されるので、長期的にも短期的にも事業にプラスになっていますね。

雇用管理や人材育成

━雇用管理で注力していることはありますか。
部署ごとにチームリーダーを決めて、働き方の改善点を出し合うミーティングを定期的に行っています。出し合ったアイデアをもとにアクションシートを作成し、一年で何をどこまで達成するかを共有するのです。働き方改革はすぐに結果が出るものではありません。通常業務と比べると後回しにされがちですが、それぞれのチームに経営陣がアドバイザーとして入りサポートしています。年に3回の進捗報告を経て、毎年6月の「働き方改革発表会」で成果を発表し、表彰しています。
入社したばかりの社員に対しては、スムーズに社内に溶け込めるよう、適性検査を参考にして相性のよい先輩社員をメンターにつけています。また、日々の会話や雑談の時間から、それぞれの強みや弱みを知り、働きやすいチームづくりに取り組んでいます。

【写真3】集合写真

━人材教育で注力していることはありますか。
部署を越えた若手同士のつながりの場として「アースデザイン若手の会」という組織があります。当時の20代、30代が自主的に作った組織で、2016年に発足しました。業務のスキルアップと地域貢献を目指して、年に4回定例会を開いています。「若手の会を作りたい」と相談を受けたときは嬉しかったですね。自分の部署の業務はそれぞれの上司や先輩から教わりますが、別の部署ですとそうはいきませんから。
外部講師もお呼びしているのですが、講師と若手をつなぐ部分は私たちベテランがサポートしています。近年も、銀行や地元紙の経営者など、プロの方からの講義を聞くことができました。若手だけでなく私たちも聞きたくなるような内容でしたよ。

━最後に「働いてみたい」という若い人へのメッセージをお願いします。
私たちは技術者集団としてのプライドを持ちながら、「地域をつくろう、守ろう」という使命感を胸に社員一丸となって働いています。以前は理系の学生だけを採用していましたが、現在は文系でも問題ありません。新たなことを学び、スキルを磨いていきたいという意欲が大切です。資格は入社してから取得する社員がほとんどですし、社外の講習会なども勤務時間内に参加できるようサポートしています。一緒に学ぶ仲間がいて、助け合える環境があります。興味を持ってくださった方はぜひ会社見学にお越しください。

【写真4】山内さん
2023年入社・山内楓登様の話

━入社を希望した理由を教えてください。
岩手県宮古市の高校を卒業後、北上コンピュータ・アカデミーに入学し、2年間、コンピュータービジネスについて学びました。その中で、現場により近い場所で働きたいという気持ちが生まれていました。
「いわて就職マッチングフェア」に参加したときに、アースデザインコンサルタンツのブースがありました。滑川さんから直接「若手の会」の話も聞き、自分の学んだことを活かせる会社だと感じ、興味がわいたんです。その1〜2カ月後に会社見学をさせていただき、実際に働いている先輩の様子をみて入社を希望しました。

━入社してから現在までの仕事内容を教えてください。
勤務時間は、午前8時半から午後5時半までです。年度末が繁忙期となります。DX係には私の他に2人の先輩がいます。設計部門が作った2Dの図面を3Dに起こし、現場に入る施工会社が実際に作業を進めやすいデータにする業務を行っています。

━仕事にやりがいを感じた瞬間について教えてください。
出身地でもある宮古市の閉伊川(へいがわ)の工事に携わったのですが、小さい頃から見ていた景色の中で仕事ができるのは嬉しかったです。

━働いてみてわかった「アースデザインコンサルタンツのいいところ」はどこでしょうか?
役職、部署、世代を超えたコミュニケーションを取れる場所・機会があることは、非常にありがたいと思っています。年に一度は社長と1対1で話す時間も設けられていて、今感じていることやこれからのキャリアについて直接伝えることができます。社長は真剣に話を聞いてくれるので、「これからまた頑張ろう」と意欲がわきますね。

━最後にこちらで働きたいと考えている人へのメッセージをお願いします。
異分野から建設コンサルタントの会社に入社したので、最初はわからないことばかりでした。でも「わからない」と伝えたら、先輩や同僚からやさしくアドバイスしてもらえたんです。本当に風通しのよい環境だなと思います。比較的若手も多く、「アースデザイン若手の会」以外でも、悩みを相談し合える、また一緒にスキルアップできる仲間と過ごすことができる職場ですよ。会社見学では若手社員との懇談もできますので、ぜひ参加してお話ししましょう。

【写真5】会社概観
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