―御社の事業内容をお聞かせください。
当法人は医療法人治徳会と申しまして、医療と介護の総合施設を運営しております。
主要事業所が3つありまして、1つ目は「湯野温泉病院」。医療療養病床という、慢性期の医療サービスを提供しています。ベッド数は161床で、天然温泉を利用した温泉療法とリハビリを特色とし、地域高齢者の健康増進をサポートしています。
2つ目は「老人保健施設温泉(ゆの)の里」。介護保険のサービスにあたり、入所棟は55床あり、うち17床は認知症専門棟になっています。施設サービスではリハビリを中心としたケアを行います。ほかに在宅サービスとして、ショートスティ、デイケア(通所リハビリ)、訪問リハビリも行っています。
3つ目は、「サービス付き高齢者向け住宅湯野温泉」です。32室あり、高齢者の生活の質を高め、末永く安定した生活の場の提供として、24時間の介護体制をとっております。ほかにデイサービス(通所介護)の事業所、訪問介護の事業所、居宅介護支援センターの事業所もあり、在宅の方への介護サービスも提供しています。
―どういった特長がありますか。
すべての施設に源泉掛け流しの温泉設備を備えており、温泉療法を用いながら、高齢者の健康を医療・介護・生活の側面で総合的に支えています。
温泉療法は、古来より湯治として活用され、循環を改善し、自然治癒力を高めるとして親しまれていました。入院患者様や利用者様も入浴を心待ちにしておられ、入浴時の笑顔は私たち職員にとっての癒しにもなっています。
医療・介護の統合施設として多くのメリットがありますが、介護施設の利用者に何かあればすぐに医療サービスを受けられますし、また訪問看護を受けることもできます。利用者ご本人はもとより、ご家族の方が安心され喜ばれることが多いですね。