「ユースエール認定企業」インタビュー

  • 医療業 病院
  • 2018.2.27

医療法人治徳会

事務長 藤井和弘様



認定企業の事業内容
―御社の事業内容をお聞かせください。

当法人は医療法人治徳会と申しまして、医療と介護の総合施設を運営しております。

主要事業所が3つありまして、1つ目は「湯野温泉病院」。医療療養病床という、慢性期の医療サービスを提供しています。ベッド数は161床で、天然温泉を利用した温泉療法とリハビリを特色とし、地域高齢者の健康増進をサポートしています。

2つ目は「老人保健施設温泉(ゆの)の里」。介護保険のサービスにあたり、入所棟は55床あり、うち17床は認知症専門棟になっています。施設サービスではリハビリを中心としたケアを行います。ほかに在宅サービスとして、ショートスティ、デイケア(通所リハビリ)、訪問リハビリも行っています。

3つ目は、「サービス付き高齢者向け住宅湯野温泉」です。32室あり、高齢者の生活の質を高め、末永く安定した生活の場の提供として、24時間の介護体制をとっております。ほかにデイサービス(通所介護)の事業所、訪問介護の事業所、居宅介護支援センターの事業所もあり、在宅の方への介護サービスも提供しています。


―どういった特長がありますか。

すべての施設に源泉掛け流しの温泉設備を備えており、温泉療法を用いながら、高齢者の健康を医療・介護・生活の側面で総合的に支えています。

温泉療法は、古来より湯治として活用され、循環を改善し、自然治癒力を高めるとして親しまれていました。入院患者様や利用者様も入浴を心待ちにしておられ、入浴時の笑顔は私たち職員にとっての癒しにもなっています。

医療・介護の統合施設として多くのメリットがありますが、介護施設の利用者に何かあればすぐに医療サービスを受けられますし、また訪問看護を受けることもできます。利用者ご本人はもとより、ご家族の方が安心され喜ばれることが多いですね。




ユースエール認定の取得理由
―ユースエール認定の取得理由をお聞かせください。

当法人では、理事長の方針で、残業をしない、有給休暇の取得推進などの労働環境の整備を開設当初から行ってきました。その結果、ハローワークからユースエールの認定取得を勧められ、取得に臨みました。

高齢化率が進行している現代社会において、これからの日本の医療・介護を支えていく若者の力は必須と考えます。そのためにも、より良い人材確保と若者の人材育成に取り組むために、ユースエールの認定は新規採用活動のとても良いPRになると思われます。


―労働環境の整備はどのようなものですか。

もともと職員に対しては、運転免許のない職員に朝・夕の送迎バスを走らせる、24時間対応の院内保育所を設置して子どもを預かるなど、働きやすい労働環境を積極的に整えてきました。子どものいる看護師も安心して夜勤に入ることができます。


―設立当初から院内保育園を作られていたのですか。

開設当初から古い旅館をお借りして、男子寮、女子寮、保育所としていました。今から30年ほど前のことですが、寮を新たに建て直したとき、全職員の75%くらいが女性なので、女性にとって働きやすい職場に何が必要か考えたところ、保育所が必要ということになり、子どもの遊具を含め現在では保育士6名の24時間保育所を設置しております。最近では女性だけでなく、イクメン男性職員の勤務形態での保育もしています。




ユースエール認定取得の効果
―ユースエール認定取得による効果は何かありますか。

当法人の認定が中四国地方で初の認定ということもあり、認定式の様子がTV や新聞で大々的に取り上げられました。若者が働きやすい職場としての認知度が上がり、新規学卒者の獲得につながりました。また、在職中の若手職員にも自社の良さについて再認識することができ、結果として定着率の向上にも繋がっていると思います。


―採用時の反応はいかがでしたか。

人事担当として学校の先生と面談させてもらう機会が多いのですが、その際「ユースエールの認定を受けています」という説明をいたしますと、いい反応をされることが多かったです。結果的に、採用につながるケースもありました。

当初は「ユースエールって何ですか?」と聞かれることも多かったですが、最近では特に聞き直されることもなく、浸透してきたということを実感しております。

以前は若い人材がなかなか入ってきてくれませんでしたが、ここ3年ほど新規学卒者が入ってきてくれています。もちろん、ほかの要素もあるかもしれませんが、ユースエール認定の効果もあると感じています。


―貴法人にとってユースエールの認定はどういったものですか。

ユースエールの認定を受けること自体栄誉であり、難しくハードルが高いことを感じています。毎年、更新制ですから、継続して認定を受けることがより難しくより名誉なこと、価値があることだと思っております。

現在、当法人は2015年度~2017年度の3年連続認定されていますので、これからも継続して認定を受けることができるよう雇用管理等に務めていきたいと考えています。



雇用管理や人材育成
―雇用管理で注力していることはありますか。

当法人は慢性期の長期療養を役割としているので、基本的にシフトで労働時間が決まっており、時間外労働もほとんどありません。診療報酬の請求を行う医療事務だけは締め日の関係で月初めに残業することはありますが、それでも多くはありません。看護師、ヘルパー、医師も含めて、全体で1カ月平均0.4時間です。

ワークライフバランスが図れて働きやすい労働環境を積極的に整えております。


―人材教育で注力していることはありますか。

キャリアアップの環境も整えております。介護福祉士やケア・マネジャーの資格取得には、たくさんの研修を受けることが必要です。

外部研修も労働時間として認めますし、ヘルパーから看護師になる学生の方に、奨学金を支給したり、勤務時間を融通したり、休職を認めたりしています。近くに看護学校があるので、午前中はヘルパーとして働き、午後から学校に通うなどで、働きながらの資格取得が可能です。奨学金は、資格取得後、取得にかかった期間を当法人で働くことで返済が免除されます。

奨学金は看護師限定ですが、すでに現在4人以上が利用しています。


―研修や勉強会等についてはいかかでしょうか。

研修や勉強会も定期的に行われています。勉強会のテーマは「褥瘡(じょくそう:床ずれ)の管理」「院内感染をどう防ぐか」「ノロウィルス対策」など、今の時期ですと「インフルエンザ対策」です。医療・介護の質を高めることに対しては、常に積極的に取り組んでおります。


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