―御社の事業内容をお聞かせください。
当社は金属加工とアクリル加工をメインとして看板、ディスプレイ、建築金物を製造しております。
当社で製造いたしました看板・ディスプレイは街でよく見かけることができます。例えば、銀座から越谷の商店街まで、全国いたるところにあり、だいたい私どものような業界で作っているのです。
―取引先はどのようなところですか。
個人のお客様はほとんどなく、B to B(Business to Business:企業間取引)になります。主要取引先は広告代理店や工務店、建築会社、電気工事会社、デザイン会社などです。電気工事会社では光る部分は作れるのですが、加工ができないため、当社に依頼がきます。
―最近の受注の傾向はどんなものでしょうか。
最近、よく受注するのは、鉄骨と鉄の板材で箱を作って、板材の文字の部分をレーザーで抜いて、裏からアクリル板を貼って光らせるというものです。
こうしたものを一つひとつオーダーメイドで作ります。チェーン店の看板でも、郊外店のものとビルのテナントのものは違いますし、同じ店舗でも設置する場所によってサイズも違いますので、同じものを二つ作ることはほとんどありません。大量生産ができませんので、だからこそ大手のいない業界なのです。
―看板以外のものはありますか。
看板以外のものですと、商品ディスプレイがあります。例えば、アクリルの商品ケースや、文具売り場の大量に刺せるペン立てなど。
また、駅や商業施設などのイベントの飾りやクリスマスツリーの支柱なども、私どものところに発注が来ます。
また、看板ではありませんが、ビルや商業施設、公共施設におけるサイン(案内板など)も、私どもで扱っております。