「ユースエール認定企業」インタビュー

  • 医療・福祉
  • 2020.04.24
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国民的人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の誕生の地、静岡県静岡市清水区。主人公のちびまる子ちゃん達がのびのびと過ごすように、この街には子ども達が健やかに育つ「草薙ふたばこども園」があります。運営する社会福祉法人翼福祉会では2019年にユースエール認定を取得。保育業界は近年メディアでも多く取り上げられるように、人材不足が大きな問題となっていますが、こちらでは早速募集状況に変化が現れているようです。今回はその成果や保育・仕事に対する考え方について、理事長の市川忠義さんと園長の杉山千暁さんにお話をうかがいました。

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市川忠義さん(理事長)


―主な事業内容を教えてください。

主な事業は、認定こども園の経営、一時緊急預かり事業、地域子育て拠点事業の3つです。1977年より44年間「第二ふたば保育園」として保育事業を行ってきましたが、2015年新制度施行に伴って「草薙ふたばこども園」として新たにスタートさせました。当初、園児は90名でしたが、現在は定員を超えて170から180名程度が在園しています。また、一時緊急預かり事業では12名を定員として未就学のお子様を預かっています。(市川さん)

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杉山千暁さん(園長)

現在職員は総勢50名で、うち保育士は34名です。基本的に保育士は新卒者を迎えているので、20代は12名ほど。若手ならではの新たな発想がいつも園内に新しい風を吹かせてくれています。(杉山さん)


―貴園の魅力や強みについてお話しいただけますか。

まず緑に囲まれた自然豊かな環境にあることです。校舎も2016年に建て替えをし、子供が安全で自由にのびのびと育てる環境づくりを心がけています。園内のイベントも非常に多く、4月はたけのこ掘り、6月はじゃがいも掘りとさつまいもの苗植えなど畑・自然遊びも1年を通してたくさんご用意しています。毎月の活動では3〜5歳の異年齢児保育を行っており、立場や役割を覚えながらお互いに憧れたりいたわったりを学ぶ場になっています。(杉山さん)


―働く側にとっての魅力も教えてください。

業務に慣れていない新人先生が先輩からサポートを得られるよう、当園では「1人で働かせない」というのが決まり。1クラスの担任は必ず2名以上のチーム制にし、常に助け合うという協力体制を作っています。
また、年間の予定を前年度末に組んでいるので、業務の見通しが立てられるというのも働きやすさに繋がっていると思います。(市川さん)

先日、市民会館で園児たちの作品展を行った時に保護者の方々から「準備が大変だったでしょ」とお声がけいただいたのですが、そんなことはないんです。1年間かけて空き時間でコツコツと準備をするので、直前の業務負担は意外と少ないんです。こういったイベントもチーム制で進めているので、若手も安心して意欲的に取り組んでいます。(杉山さん)


―女性が多い環境だと、産休・育休の取得についても気になります。

産休・育休の取得率、復帰率はほぼ100%です。職業柄、職員の産休への理解があり、気持ちの面でも取りやすいと思います。この仕事はママになってこそ分かることが多いので、皆パワーアップして現場へ戻ってきますよ!現在は不妊治療休暇を設けたり、1年目の4月から有給休暇を使用できるようにしたりと働きやすさを整えている最中です。もちろん大切なのは制度だけでなく、それを使いやすい環境。上司が定時に帰るようにする、休みを申し出やすい関係性を築くなども意識しています。(杉山さん)


―ユースエール認定を取得しようと思ったきっかけはなんでしょうか?

子育てサポート企業として「くるみん認定」を取得しようと厚生労働省に問い合わせたところ、「こちらの認定なら容易に取れるのでは?」とご提案いただいたのが「ユースエール認定」でした。
そもそものきっかけは、以前から働く環境整備に取り組んでいるにも関わらず、見える化ができていないことを解決したかったからなんです。なので、ユースエールについて伺って、私たちの求めていることにマッチしていると思い、取得しました。(杉山さん)


―ユースエール認定を取得する上で苦労したことはありますか?

実はすんなりと取得できたので……強いて挙げるなら、書類を書くことだけでしょうか(笑)。始めから条件を満たしていたので、スムーズに進行することができました。

翼福祉会04 ―ユースエール認定を取得してメリットはありましたか?

自分たちの取り組みを広く紹介することができたことですね。私達の制度は今までと変わらないのですが、このユースエールマークを採用パンフレットに付けることで、見学や実習の問い合わせが増えています。最近は業界全体の人材不足の余波が当園にもありましたが、昨年は2名の採用ができました。お仕事フェアではこのマークを見て、ブースに足を運んでくれる人がいたので、この成果を実感しています。(杉山さん)

翼福祉会05 ―最後に、仕事で大切だと思うことを教えてください。

オンとオフの切り替えの大切さは、常々伝えています。オフの時に趣味を楽しむ、家族に時間を費やすなどスタッフによって様々です。休む時はしっかり休んでリフレッシュし、気持ちよく長く勤めてもらえると嬉しいです。子どもの成長を含め、教育に関しては長く働くからこそ見える景色がありますから。(市川さん)

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(左から)塩津結菜さん(2017年入社)、青木陽香さん(2019年入社)


若手社員に聞きました。
―社会福祉法人翼福祉会に入社したきっかけは何ですか?

色々な園へ研修に行きましたが、ここは子ども達が明るく先生方は温かく、とても印象に残りました。研修生の私にも先生や職員の方々が優しく接してくれて、ここで働きたいなと思いました。(塩津さん)

他の実習先で子どもたちは虫を嫌がっていたのですが、ここは違いました。自然に囲まれた環境で子どもたちは無邪気に遊びまわって、虫にも笑顔で触っていて、私の理想の環境でした。(青木さん)

翼福祉会07 ―入社してみて、実際にいかがでしたか?お仕事の内容についても教えてください。

私は現在1歳児のクラスを3人で受け持っています。最初は絵本を読むだけでも震えてしまうほど、緊張しました。でも一緒に担任を持つ先生方がさりげなくサポートしてくれたり、温かく受け止めてくれたりと気持ちの面でも支えられています。子どもたちの連絡帳を書いている時も「あの子は最近少し喋られるようになったね」などと話しかけてくれるので、そういった時間にホッとしています。(青木さん)

1年目は0歳児、2年目は4歳児、今年は持ち上がりで5歳児の担任をしています。ここ2年は0歳児担任時とはまた違う子どもの成長を目の当たりにして感動しています!異年齢児保育でお店屋さんごっこをした際に5歳の子が年下の子の手を引いている姿を見て、嬉しくなりましたね。(塩津さん)


―お仕事をしていて、どんな時にやりがいを感じるのでしょうか?

子どもたちの成長を見届けられるのは、とても嬉しいです。例えば、今まで「あ」しか喋られなかった子が冬休み明けには随分話せるようになっていたんです!たった1週間の中でこんなにも変化があるんだ、と改めて驚き、日々の変化を丁寧に見守っていきたいと思いました。(青木さん)

先生は自分の担当クラス以外も子どもと保護者の顔と名前を覚えなければいけないんです。覚えるのは大変ですが、それをきっかけに親御さんともコミュニケーションを取るようになり、最近では「うちの子がよく家で先生のことを話すんです」と言ってもらえたのは、とっても嬉しかったです!(塩津さん)

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