「ユースエール認定企業」インタビュー

  • 製造業
  • 2020.04.24
中央製作所1

左、小松松二郎さん(取締役総務部長)
中、窪内啓介さん(代表取締役社長)
右 杉内雄輝さん(技術部検査課)


1943年に日本電気の協力会社として創業され、終戦後に本社を東京都蒲田より宮城県仙台に移し、端子函の組立製造で電話網の復興に貢献。その後、取扱製品をアップデートさせながら、今日まで、情報通信社会の発展を支えてきた株式会社中央製作所。ここでは、そんな株式会社中央製作所の代表取締役社長である窪内さんと取締役総務部長の小松さん、そして若手社員を代表して技術部検査課の杉内さんに会社の魅力についてお話しをうかがいました。

中央製作所2

窪内啓介さん(代表取締役社長)


―主な事業内容を教えてください。

弊社は、1943年に日本電気の協力工場として設立し以来、情報通信のインフラを支える高圧受電盤や分電盤、監視システムの提供をしています。また、創業75周年の歴史の中でその時代にあった関連製品をハードからソフトまで開発し、そして設計・製造・販売を行ってきた企業です。創業当時は、東京都は大田区蒲田に本社を構え、戦時中に宮城県亘理町へ移転。その後は、日本電信電話公社の直納メーカーとして指定を受けました。2013年には、新社屋を宮城県名取市に構え、本社・工場を移転しました。さらに東京と大阪にも支社を構えています。


―御社の魅力や他社にはない強みについて伺えますか?

分電盤から監視システムまで、一貫生産のワンストップ体制をとっており、2018年には、データセンター向けの分電盤の国内シェアトップ2になりました。弊社は、高圧受電盤や分電盤をはじめ、整流装置以下の直流給電系やPDU、PDP、PDFなどUPS以下の交流給電系を得意としていて、それにまつわるエンジニアが多数揃っています。そして、その都度お客様のニーズに合った製品やサービスの提供をクイックかつ軽いフットワークで行うことができる企業になります。

中央製作所3 中央製作所4 ―仕事をする上で一番大切なことはなんですか?

現在、弊社では、提供した商品のリカーリングやスマートメンテナンスについて、どう効率を上げて対応していくかが課題になっていて、内製化の充実や提携パートナーシップを構築していくことが大切だと考えています。そのためには、チームワークの質を上げていくことが大事だと捉えていて、「小集団活動」を導入しています。これは、年に1度、ランダムに5〜6人のチーム編成をし、仕事の改善案について日々ミーティングを繰り返し、チームで指針を示し、定期的に社内で発表するというものです。これによって、リーダーシップやフォロワーシップを経験し、「チームで考え、自分たちで道を切り開く」そんなチームワークの重要性を学ぶためのシミュレーションができると考えています。

中央製作所5

小松松二郎さん(取締役総務部長)


―ユースエール認定を取得しようと思ったきっかけはなんでしょうか?

若い人材をより多く採用したいと考え、「ユースエール認定」制度の存在を知り、厚生労働省さんへ問い合わせてみました。以前から、残業時間が定められた規定を超えている社員がおらず、有給が取りやすい環境作りを心がけていたので、弊社の現状の姿で認定の条件はクリアしているな、と思いすぐに申請をしました。必要書類を提出し、すぐに認定をいただくことができました。


―ユースエール認定を取得してメリットはありましたか?

ハローワーク主催の就職面接会などで、優遇していただけるところは魅力に感じました。実際、当日会場では、ユースエール認定企業であることを示す看板やアナウンスなどで盛り上げてくださり、おかげ様で卒業見込みの有望な高校生を3名ほど、採用することに至りました。

中央製作所6

杉内雄輝さん(技術部検査課)


若手社員に聞きました。
―入社のきっかけを教えてください。

私は福島県出身で、地元の工業高校の電子科で学びました。卒業後は製造業務の企業に就職したいと考えていたこともあり、弊社の会社見学に参加させていただきました。当時高校で電気系の勉強をしてきたのですが、配電盤も分電盤もまだ知らない状態ですから、工場を見学していても社員の方々が何を作っているのかもまったくわからなかったです。ですが、皆さんがとにかく楽しそうに仕事をしていた姿が印象的で、すぐに「この会社に入りたい!」と思ったことがきっかけです。

中央製作所7 中央製作所8 ―実際に入社してみていかがでしたか?

ちょうど入社した2011年には、東日本大震災が起こり、被災地や周辺エリアの復興・復旧作業でめまぐるしい数年間を過ごしました。その頃は、まだ新人なので、当然何がなんだかわからない状態でしたが、とにかく早く力になれるように必死で頑張ったことを覚えています。勉強することが非常に多く、本当に貴重な経験をたくさんさせていただくことになりました。

中央製作所9 ―現在はどんな仕事を担当していますか?

現在は、技術部の検査課という部署に配属されています。ここでは、弊社が製造した納品前の配電盤などへ実際に電気を入れ稼働させ、すべてにおいて不具合がないかどうかを検査し、製品によっては設定も行う最終セクションの仕事をしています。弊社の多くの製品は、365日24時間稼働し、絶対に止まっていけない製品なので、とても大きな責任を感じます。


―どんなときに仕事のやりがいを感じますか?

検査課に配属されまだ間もないので、やりがいというよりは、業務に支障をきたさないようにすることで精一杯の毎日です。今年からお客様立会いのもと検査をする業務も任されるようになり、どんな質問にも的確に対応しなければいけない立場になります。私には未熟な部分が多いのですが、それらをひとつひとつ克服していければやりがいに繋がると思います。また、高校時代にはまったくできなかった「第一種電気工事士」の資格試験が、今ではとても簡単に感じることができ、スムーズに取得できたことが嬉しかったです。

ページトップページトップへ戻る