「ユースエール認定企業」インタビュー

  • 医療・福祉
  • 2019.05.31

左:渡辺由依奈さん(2014年入社) 右:長田啓夢さん(事務主任)


大阪府大阪市に拠点を置く社会福祉法人 弘仁会様は、生野区と東成区を中心に特別養護老人ホームの運営をされている社会福祉法人です。生野区と東成区は大阪の中でも特に高齢者が多い地域。昔からここに住む人々が安心して暮らせることを目指し、地域に根ざした福祉に取り組んでいます。今回は、採用を担当する長田啓夢さんと入社5年目の渡辺由依奈さんの2名にインタビュー。ユースエール取得までの経緯や取得による効果について語ってもらいました。


採用担当者に聞きました
―はじめに、弘仁会の事業内容や特長について教えてください。

グループのスタートは訪問診療などを行っていた診療所。より規模を拡大し、地域医療を通して困っている人を助けたいという思いのもと、訪問看護ステーションやケアプランセンターを運営する医療法人 呉診療所が設立され、そのグループとして社会福祉法人 弘仁会が誕生しました。そのため私たちは、医療法人と連携を取りながら利用者さんに寄り添ったケアを行なっています。必要なケアをすべてグループの中で行えることは大きな特長ですね。


―ユースエール認定を取得しようと思ったきっかけは何ですか?

我々の活動拠点である生野区はハローワークの大阪東エリアなのですが、じつは大阪でこのエリアだけユースエールを取得した会社がなかったんです。しかも、担当の方によるとうちがユースエールを取れそうだと。一緒に話を聞いていた当時の施設長とも相談し「一番初め」というところに惹かれて申請することにしました。



―では、ユースエールを取得したことによる効果を教えてください。

私がここで勤め始めたのが4~5年前なのですが、当時は採用活動を熱心にしておらず、法人全体での採用が年に1~2人程度。ユースエール取得して初年度も、なかなか周知できず採用が0だったのですが、今年はハローワークさんが就職フェアに呼んでくれたり、実際に中学校や高校に行って介護職についての授業をもたせてくれたりして、地道に活動をしました。すると、今年度の新卒採用がなんと5人になって。エリアの中でうちだけユースエールを取っているということがきっかけになり、いい場所にブースを設けてもらえたり目立つところで宣伝してもらえたりして、出会えるチャンスがすごく多くなりましたね。これまでは介護に興味がある子が、ある程度覚悟して入ってくれていましたが、ユースエール取得後は「もともと介護に興味がなかったけど、働く環境が安心と聞いて興味が湧いた」と言って入ってくれる子もいました。


―弘仁会で働くことで得られるやりがいや魅力を教えてください。

新卒採用で募集している職種のほとんどは介護職なのですが、特に資格は要りません。最初は先輩がマンツーマンで指導しますし、弘仁会のグループ内のスクールでは資格取得も全面的にサポートします。じっくり手塩にかけて育てられることは魅力のひとつですね。さらに入居者さんとの年間行事の実行委員は、1年目から任せていきます。介護業界に入ってくる子は大人しい子が多いのですが、そこでの経験が生きてきてたくましくなっていきますね。通常は2年くらいかけて1人前になりますが、早いと3年目でサブリーダーになる子もいますよ。



―では、働く環境をよりよくするために心がけていることはありますか?

有給休暇はほぼ100%消化できますし、残業も月に10時間いかないですね。私たち自身も後輩たちの手本となるようしっかり活用しているので、先輩に気をつかって取得できないようなことはありません。また福祉で働いていることもあり、みんな優しいので、和気あいあいとした雰囲気があります。


―今後の展望について教えてください。

介護業界は女性が多く、特にシングルマザーの方がたくさん働いている業界なんですよ。そういう人たちが働きやすいように子育てしやすい制度を整えたり、制服をリニューアルしたりしていきたいですね。ユースエール第一号の先駆者として、業界のモデルケースになりたいですね。



―最後に、ユースエールの取得を検討している企業の方、これから入社してくる若者にメッセージをお願いします。

ユースエールをきっかけにハローワークさんや労働局の方との関係性ができたのは良かったですね。ユースエールのおかげで採用活動が活発になりました。申請資料の量がすごく多いので大変な面もありますが、取って損はないと思います。若者にとっては会社に入ってみないとわからないことも多いと思いますが、給料や休みの数に惑わされず総合的に判断してほしい。それから、自分の将来を見据えられるような会社で働いてもらいたいですね。福祉業界はこれからも変化していくおもしろい分野です。若い皆さんと業界の常識を変えていきましょう。




若手社員に聞きました
―この会社に入社しようと思ったきっかけは?

初めは介護がどんなものかもわからなかったし興味もなかったのですが、高校生の時の職場体験でここに来ました。その時の印象を一言で言うと、明るい。入居者さんはかわいいし、職員さんも優しくて印象が良かったので進路を決める時に1番にここが浮かび、入社を決めました。ただ、バイトをしたことがなく初めて社会に出るのがここだったので、最初は不安もありました。特に1年目は、入居者さんとの関わりが難しかったです。自分もまだ若かったので認知症をはじめ、入居者さんの行動の理解ができず「なんでこの人はできないんだろう」という疑問ばかりが浮かび、挫折しかけたこともありました。しかし、同時に離れたくないという気持ちがあることにも気づいたんです。入居者さんの中には仲良くしている人も出てきているくらい、たった1年間でも着実に信頼関係が築けていたんですよね。


―現在の仕事内容とやりがいを教えてください。

2年目以降は積み重ねることによって理解できることも増えて、仕事が楽しくなっていきました。限られた時間のなかで入居者さん一人ひとりを対応しなければならないのは難しいことですが、レクリエーションやイベントでは入居者さんと一緒に楽しむことでできるので、すごく好きです。たとえば、お花見やプロ野球観戦など、最近は年間のイベントの企画も担当しています。入居者さんの笑顔はこの仕事の大きなやりがいです。また、5年目の今では後輩に教える立場にもなり、どうしたら相手に伝わりやすいかを常に考えています。相手の立場になって教えることは、私にとっても初心に帰るきっかけになっています。



―この会社で働く魅力と、今後の目標を教えてください。

まず、誰かがちょっとでも困っていたら助け、助けてもらったら返そうという気持ちをみんなが持っています。また、誰でも意見を言いやすい環境がありますね。たとえ新人さんの意見であっても、長く働いている人たちにとっては新鮮でためになることもあるので、一部の意見だけで決めずにみんなで意見を出し合おうという雰囲気があります。今後は、リーダーや後輩をはじめ、働いている人のケアができたらいいなと思っています。責任感から1人で抱えてしまう人もいるので、これまで以上にみんなで協力できるようにしたいですね。


―最後に、就職・転職を考えている若い人たちに一言いただけますか?

つらいこともあるけど、それ以上に楽しいことがあります。入居者さんと関わり、笑顔になってくれたり「ありがとう」と言われたりすることは私にとっての仕事のやりがいです。初めは不安だと思いますが、私も協力するので一緒に頑張っていきましょう。


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