「ユースエール認定企業」インタビュー

  • 製造業
  • 2022.03.03
アニマート画像1_トップ写真

右:塩田真紀子さん(代表取締役社長)
左:平野拓真さん(総務部業務課・2017年入社)


富山市のアニマート製薬は研究開発から製造加工、パッケージデザインに至る一貫生産で、顧客企業のニーズに対応する健康食品のOEM(受託製造)会社です。2006年の創業から黒子の立場で、ダイエットや腸内環境を整えるサプリなどを世に送り出しています。社員の3分の2が30代以下と若く、4割が女性で工場長も社長も女性。ユースエール認定後は求人への応募が約3倍に増えたと言います。「アットホームな会社です」と口をそろえる塩田真紀子社長と入社5年目の平野拓真さんが、温かな職場について語ってくれました。


アニマート画像2_塩田社長右向き
塩田社長に聞きました
━はじめに、事業内容を教えてください。

2006年12月に兄と創業して以来、主に通販用健康食品を受託製造しています。夏が近づくとダイエット目的、秋口になると体を鍛えるためのプロテイン、このコロナ禍では腸内環境を整えるサプリなどです。取引先は50社ほどあり、顧客企業の要望に応えて原料調達から商品開発、製造加工、ラベルや化粧箱のデザインまで請け負っています。


━会社の特長、強みは何でしょうか。

小ロットの生産にも対応しているところです。健康食品のOEMでは1商品3000~5000個の生産が一般的ですが、私たちは100個から受けています。在庫を抱えたくない、でも新商品に挑戦してみたいという会社が結構あったので、使いやすい設定にしました。最初は少なくても、長期的にみて良いご縁になればと思ってやっています。

アニマート画像3_塩田社長左向き ━2019年にユースエールの認定を受けられました。きっかけは何ですか。

当時は求人を出しても応募がなくて、ハローワークの職員の方に「どうしたら応募してくれるでしょうか」と相談したら、ユースエール認定制度を紹介してくれました。申請に際して満たすべき12項目の認定基準もほぼクリアしていたので、若い人へのアピールになればいいかなと思ったのが最初です。


━では、申請自体はスムーズに。

そうですね。私も工場長も女性ですから、家事や子育て、親の介護など仕事以外にやらなきゃいけないことがわかるから、残業せずに帰られる時はさっさと帰りたいよね、という考えできました。なので、月平均残業時間や有給休暇、育児休暇取得率などの認定基準も問題ありませんでした。


━ユースエール取得の効果はありましたか。

取得した翌年の2020年春採用の応募は約3倍に増えました。高卒の男子2人と女子1人を採用しましたが、1年に3人の新卒採用は初めてでした。これは、ハローワークや労働基準監督署のおかげです。ユースエールを取得した県内企業の写真と事業内容をまとめた冊子を高校に配布してくれたり、働きやすい会社だと説明してくださったりと、すごく助けていただきました。その冊子を見て応募してくれた高校生が何人もいました。入社した3人はメキメキと力をつけています。その成長を楽しく眺めています。

アニマート画像4_社員と語らう塩田社長 ━改めて、会社の魅力や仕事のやりがいを教えていただけますか。

昼休憩を入れて1日9時間。起きている時間の大半を過ごすわけですから、会社はもう一つの家族のようなものです。だから仲良く楽しく仕事をしたい、そうした職場環境をつくりたいと思ってきました。今パートを含めて従業員は56人。そのうち正社員は27人で30代以下が18人います。ここ10年、事業拡大で採用した若い社員たちは、創業時からの従業員にとっては息子や娘のような存在です。若い子が昼食をカップラーメンで済ませていたら総菜パンをあげたり、いつもと様子が違えば「どうしたの」と話しかけたり、家族的な雰囲気が魅力ではないでしょうか。

仕事に関しては、自分で考えて行動するように促しています。若い社員からの提案がうまくいった時には、頑張ったね、期待しているよと必ず声をかけて、やりがいを感じられるようにしています。


━これから入社してくる人へのメッセージをお願いします。

若い人のやる気をすごく望んでいます。やる気のある人には、いろいろな仕事のチャンスを与えて経験を積ませ、応援していきたいと思っています。ともに成長していきましょう。


	アニマート画像5_平野さん
2017年入社の平野拓真さんに聞きました
━会社を志望した理由を教えてください。

高校3年の時に、地元の企業5社を見学したのですが、アニマート製薬の職場の雰囲気に惹かれました。働いている皆さんが笑顔で、「どこの高校から来たの」とフレンドリーに声をかけてくれて、そのアットホームな雰囲気で入社を決めました。


━入社から今までどんな仕事をしてきましたか。

最初の1年間は職場研修でした。健康食品そのものを作る第1製造部と、それを容器などに詰める第2製造部、そして今所属している総務部の3部でそれぞれ仕事をして、会社全体の業務を覚えました。今は総務部業務課で、お客様から注文を受けて見積もりを取ったり、製造スケジュールを組んだりして、お客様と製造部を橋渡しする仕事をしています。

アニマート画像6_出荷業務の平野さん ━仕事のやりがいや今後の目標を教えてください。

自分の成長が認められた時にやりがいを感じます。2021年4月から出荷業務のリーダーになりました。4人のチームをまとめ、出荷トラブルがあると解決にあたっています。リーダーを任せてもらえた責任を感じますが、それが仕事のやりがいにもなっています。

今の目標はコミュニケーション能力をもっと向上させることです。社内外で関わる人それぞれに合った対応力を身につけていきたいです。そして将来的には自分で考案した商品を開発してみたいと思っています。


━最後に、入社を考えている若い人へメッセージをお願いします。

入社して2年目だったと思います。私はバトミントンが好きなのですが、それを知った先輩方がバトミントン大会を開いてくれました。会社近くの体育館を借りて20人以上が参加されました。大会という形で皆さんとコミュニケーションを深める機会を設けてくださったのが、すごく嬉しかったです。そのおかげで、普段仕事で関わらない部署の方とも会話ができるようになりました。そんな温かい会社です。就職することに不安もあると思いますが、一歩勇気を出して、見学だけでもいいので当社に足を運んでみてください。

	アニマート画像7_社屋写真
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