「ユースエール認定企業」インタビュー

  • サービス業(他に分類されないもの)
  • 2022.03.03
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左:小幡ハルさん(人事業務部給与業務グループ・2020年入社)
中央:亀山秀夫さん(代表取締役社長)
右:南邦保さん(人事業務部長)


富山県黒部市のYKKビジネスサポートは、国内のYKKグループ各社の間接業務を受託し、質の高いサービスを提供している会社です。約20年の受託事業で培ったノウハウやスキルを活用して、グループ全体の業務改善やデジタル化支援にも取り組んでいます。富山県で初めてユースエール認定を取得した当初は、基準を満たす働き方を続けていけるのか不安があったと言います。亀山秀夫社長と南邦保人事業務部長に取得の経緯などを、入社2年目の小幡ハルさんに仕事のやりがいなどをうかがいました。


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亀山社長と南人事業務部長に聞きました
―はじめに事業内容を教えてください。

亀山社長) ファスナーを代表とするファスニング事業のYKK、建材事業のYKK APをはじめとするYKKグループ国内各社のうち13社、従業員規模で約1万7000人を対象に経理、人事、総務や保険代理店などの業務を受託している会社です。グループ各社の管理間接業務を集約して標準化し、効率化を図ることで質の高いサービスを提供し、それぞれの会社が事業に専念できる環境をつくろうと、2003年4月に設立されました。2022年4月で20年目を迎えます。


━会社の特長、強みは何でしょうか。

亀山社長) グループ内の管理間接業務の受託にとどまらない、さらに一段高いサービスに向けた業務の改善や改革、新たな付加価値を提供する、業務のプロ集団を目指している点が特長に挙げられると思います。また、従業員数は148人ですが、約8割が女性です。既存サービスのきめ細やかな対応や、新たなサービスを考える発想など、女性目線のさまざまな気付きが事業に活かされています。これも大きな強みであると思っています。

働き方においても、個々の事情に柔軟に対応しながら、現状では約3割の在宅勤務を実施しています。コロナ感染が収まっても在宅勤務は続けていく考えでいますが、グループ企業の中で少し先行して新たな働き方を実践しているところも、特長の一つと言えます。

YKK画像3_南人事業務部長 ━2016年にユースエールの認定を受けられましたが、きっかけは何でしょうか。

南人事業務部長) 富山労働局からお声がけいただいたことがきっかけでした。認定基準の離職率や有給休暇の取得率、月平均の所定外労働時間数などは満たしていましたが、それを毎年維持して、認定を受け続けられるだろうかと、人事としては不安がありました。しかし、当事の社長の「認定を取れるかどうかではなくて、取るんだ。そういう会社にしていくんだ」という強い思いを受け、若い人が働きやすく成長できる会社という証を継続して取ることは、従業員に会社の姿勢を示すことになる。そうした働き方が当たり前なんだという会社にしていくのだと気持ちを固めることができました。2016年からずっと認定を受けてきて、今ではこれが自然な働き方になっていますので、ユースエール認定を取得して良かったと思っています。


━富山県で初のユースエール認定企業となりましたが、取得の効果は感じますか。

南人事業務部長) 認定を受け続けられる働き方を、安定的に続けてこられたことは、会社としても従業員にとっても誇りであり、自信につながっていると感じます。採用面でも学生に対して、会社の良さとして自信をもって話せる要素になっています。

YKK画像4_亀山社長(奥)と南人事業務部長(手前) ━改めて、会社の魅力や仕事のやりがいを教えていただけますか。

亀山社長) YKKグループ全体の価値観でもありますが、挑戦する人財を大切にする会社です。挑戦を恐れずに行動する従業員には、できる限りのサポートをします。社内には「グループ貢献価値」という一つの指標があります。従業員が業務の改善点やアイデアを出し、それを具体的なサービスにして、グループ各社に提供する。その取り組みを数値化して評価したり、素晴らしい提案を表彰したりして仕事へのモチベーションを高めています。

また、2021年度にRPA(ロボットによる業務の自動化)を主力としたYKKグループ全体の定型・間接業務のデジタル化を推進する部署を新設しました。約5年前からRPAの開発に取り組んできて、その培ったノウハウやスキルを使って、グループ全体のデジタル化を推し進めることに力を入れています。会社も従業員もチャレンジし続けていることが魅力ではないでしょうか。


━これから入社してくる人へのメッセージをお願いします。

亀山社長) 私たちはYKKグループ各社をサポートする重要な役割を担っています。業務遂行のプロであり、業務改善のプロを目指して、専門性をしっかりと身に付け、自己成長できるカルチャーをもっています。チャレンジ精神を備えた人と一緒に働きたいと思います。


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2020年入社の小幡ハルさんに聞きました
━会社を志望した理由を教えてください。

就職活動では、女性が働きやすく、やりがいのある仕事で、家庭をもっても働き続けられるワーク・ライフ・バランスを大切にしている会社を希望していました。当社はユースエールのほかにも、プラチナくるみん、えるぼし、ホワイト500認定も受けていたので、従業員を大切にする会社なのだろうと思いました。会社説明会での先輩社員の話からもそれが伝わってきて志望しました。

YKK画像6_ユースエールなどの認定証類 ━入社2年目ですが、これまでの仕事内容を教えていただけますか。

私の場合、1年目はYKK株式会社の管理部門の新入社員と一緒に、1年間の教育プログラムを受けました。2カ月間の工場での生産研修の後、人事、経理、情報システムの知識を学びました。1年目の研修で仕事への向き合い方を身に付けることができ、グループ企業の人たちとつながりが持てたことは私にとって財産になりました。今は人事業務部給与業務グループに所属して、国内各社の従業員の毎月の給与計算や手当の管理が主な業務です。各社から申請された手当の支給額が妥当かどうかを、社内ルールに照らして判断し、処理する仕事などをしています。

YKK画像7_仕事中の小幡さん ━仕事のやりがいをどこに感じますか。

自分の成長が感じられたときです。給与業務も最初はわからないことが多く、先輩に質問したり、自分で勉強したりしていました。そうして身に付けた知識が次の業務で活かせたときに成長できたと感じますし、やりがいにもなっています。最近は仕事にも慣れてきて視野が広がるようになったので、業務の改善や工夫を、自分なりに進めていけるようにしたいと思っています。


━今後の目標はありますか。

まずは給与や人事担当者としての必要なスキルや知識を習得して、いずれかはリーダーシップを発揮できる人財になりたいと思っています。自分の業務だけにとどまらず、どうしたら働きやすい会社になるかというアイデアなどを提案できるようになりたいです。


━最後に入社を考えている人へメッセージをお願いします。

YKKグループには、社員一人ひとりが大切にし、実践していく価値観として3つのコアバリューを掲げています。その一つが「失敗しても成功せよ 信じて任せる」です。私も失敗して落ち込むことが何度もありましたが、それでもさまざまな業務を任せてもらえました。従業員の成長のために挑戦を後押ししてくれる会社で働くことに興味関心のある方をお待ちしています。

YKK画像8_社屋外観
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