「ユースエール認定企業」インタビュー

  • 不動産業,物品賃貸業
  • 2022.03.03
拓南本社株式会社画像1

左から大城庸平さん(2020年入社) 神谷愛里さん(2020年入社) 金城実莉さん(人事部人事課) 翁長辰伍さん(人事部長)


「鉄を拓いて琉球を興す」。戦後間もない1953年に創業した拓伸会様は、「鉄鋼業を開拓して琉球の経済発展に貢献する」という理念を掲げ、成長を続けてきました。今では県内外のグループ8社で鉄鋼の原料調達、生産、販売全てを担っており、県内で圧倒的なシェアを誇ります。グループ会社の一つである拓南本社株式会社様は、グループ各社の人事・総務・システム等の業務請負、不動産の管理、保険代理店業務を行う企業。グループの社員がより働きやすい環境を作ろうと努めています。今回は、人事部長の翁長辰伍さん、人事部人事課の金城実莉さん、そして2020年入社の大城庸平さんと神谷愛里さんに、ユースエールを取得した効果と、同社の働く環境について語ってもらいました。


拓南本社株式会社画像2
人事に聞きました
━まずは拓伸会のこと、そしてグループにおける拓南本社の位置づけや事業内容について教えてください。

拓伸会は、沖縄県内外のグループ8社で構成され、鉄資源のリサイクルを通して沖縄の発展に貢献しており、役目を終えた廃自動車や廃家電、建築廃材などの鉄スクラップを回収します。次に、鉄スクラップを製品である鉄筋に変えていきます。その後の建設や二次加工、販売までをグループ各社で担っています。沖縄は台風の多いエリアですので、建物の8割程度が鉄筋コンクリート造りと言われています。そんな中、私たちの鉄筋は県内のシェアがナンバーワンです。拓南本社は、グループ8社の「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」が集約される場所です。各社が本業に集中できるよう、採用や財務などの間接業務を担当しているほか、拓伸会が所有する不動産の管理業も担っています。(翁長さん)


━拓伸会としての強みはどういったところにあるのでしょうか。

昨今SDGsが話題になっていますが、拓伸会では創成期から廃棄物ゼロを目指す循環型の生産活動に取り組んでいます。鉄スクラップを回収し、それを鉄筋にして販売し、建物を取り壊した時は、再び鉄スクラップとして戻ってくる。鉄に関する上流から下流までを一気通貫して担っているのです。沖縄は島国なのでモノの調達に輸送コストがかかってしまうのですが、県内で資源を循環させることでその部分をカバーできているところが強みだと思います。(翁長さん)

拓南本社株式会社画像3 ━拓南本社はグループを縁の下から支えている立場にありますが、働く環境としての魅力はどういった点にあるのでしょうか。

残業はほとんどないです。私で言うと月に10時間ないぐらいです。上司も定時で帰るので、私たちも気兼ねなく定時で帰ることができます。年休も上司が積極的に取ってくれるため、職場全体が年休を取得しやすい環境にあります。(金城さん)


━拓南本社で働くやりがいはどんなところにあるでしょうか。

自発的に考えて動くことを歓迎しています。理由がしっかりした上で「こういうことがやりたい」という声があれば、基本的には取り組んでもらうようにしています。例えば、ユースエールに関しては提出書類も多く、大変なことは分かっていました。それでも、金城さんが「取りたい」と率先して実務的な部分で動いてくれたおかげで取得できました。(翁長さん)


━ユースエールを取得するきっかけは何だったのでしょうか。

もともと存在自体は知っていました。ただ、肌感覚で取得までの要件を満たしているのかと不安がありました。いざ数字を出してみると、「意外といけるな」と。ユースエール認定を受けることで採用において援護射撃としての効果が期待できることは分かっていましたので、進めてみようということになりました。


━取得するにあたって大変だったことは何ですか。

取得要件の数字の部分では全く問題ありませんでしたが、初めての取り組みでしたので「どの書類が必要なのか」「実績証拠となる書類添付は何が必要なのか」といった細かい部分を一つ一つ調べていくことが大変でした。(金城さん)
拓南本社株式会社画像4 2019年の12月ごろに準備を始めましたが、同じ時期に新卒採用のフローも始まりました。翌年の4~6月は採用も活発な時期でしたので、7月ごろからやっと本格的に動き出すことができました。(翁長さん)


━ユースエール取得による効果はどんなものがありましたか。

県内で取得した企業が少ないこともあり、他社さんからユースエールに関して聞かれることもありました。採用面での効果を挙げると、中途採用の志望動機の欄に「ユースエールを取得している」と書かれていることもありましたね。企業側が「私たちの会社は働きやすいよ」と言っても伝わりにくい部分がありますが、国という確かな第三者からホワイト企業の認定を受けたため、働きやすさを伝えやすくなりました。(翁長さん)


━若手社員に求められることや拓南本社として今後取り組んでいきたいことは何でしょうか。

コミュニケーション力が大事だと思っています。様々な年代の方が働いていて、部署間の交流も多い職場です。なので、協調性は求められるかなと思います。(金城さん)

数年前から定年退職する社員の後任として新卒・中途含め若手社員を採用させていただき、平均年齢も若くなりました。若手社員が遠慮して発言ができなくなるといったことのないような環境を作っています。業務上のことはもちろん、残業の申請や年休取得といった権利をちゃんと行使できるような職場を維持していきたいです。拓南本社でユースエールのモデルを作れたので、グループ各社でもユースエール取得を考えています。(翁長さん)


若手社員に聞きました
━拓南本社に入社したきっかけは何でしょうか。

「鉄筋を作っている会社」というのは元々知っていましたが、会社説明会でグループとして「循環型社会を目指している」点に興味を持ちました。素材を集めて鉄筋を作り、鉄筋を加工して建物を作る。一連の循環をグループ内で行っていることが「すごい仕組みだな」と感じました。グループを裏から支えているのが、拓南本社です。裏方ではありますが、関連各社を支えられる仕事は自分にとって良い経験になりそうだなと思いました。単純に「楽しそうだな」と思ったのが志望動機ですね。(大城さん)

新卒採用の合同説明会で人事の方に声をかけられました。私は拓伸会を知らなかったのですが、説明会の中で「沖縄に貢献する」という言葉があったのに惹かれました。また、働く環境が整っている点も決め手の一つでした。実際に残業はほとんどありません。グループ各社と関わる機会も多く、一般的な事務職と比べて動く機会も多そうだという点も楽しそうでした。(神谷さん)

拓南本社株式会社画像5 ━現在の仕事内容と、仕事のやりがいについて教えてください。

今は業務部に所属しており、資産管理という仕事をしています。業務部とはなっていますが、総務に近い仕事内容で、業務範囲は広いです。不動産や自社株、備品、社内規定、安全衛生の管理や、社内イベントの運営も担当しています。仕事の幅が広いので、自分が知らなかった知識を得ることができます。仕事を通して能力の幅が広がっていき、自分の成長を実感できています。2021年10月ごろに、拓南本社のオフィスがフリーアドレスに改装されたのですが、そこに携わらせてもらいました。皆さんが働きやすい環境を作れたと実感できたときに、やりがいを感じますね。(大城さん)
拓南本社株式会社画像6 私は総合企画部というところに所属しています。協賛広告の管理や、グループ各社の広告を出す際の申し込みや校正の確認、補助金申請の際は製造現場を実際に見るので勉強になりますし、広告申し込みでは実際に新聞などに広告が載ると、「自分が担当したんだ」と誇らしくなります。現場の方とやりとりをしながら進める業務が多く、「ここはもっとこうしよう」「次回はこうしよう」とコミュニケーションを取るのが楽しいです。(神谷さん)

拓南本社株式会社画像7 ━拓南本社で働く魅力は何でしょうか。

若手社員でも年休が取りやすく、また残業がほとんどないため働きやすい職場だと感じています。プライベートと仕事どちらも充実しています。また、フリーアドレスなど新しいことにどんどん挑戦していく会社です。仕事が単調ではないため、刺激を受ける毎日を送れます。自分も会社も常に成長できる環境にあると思います。(大城さん)
会社が社員のことをしっかり考えてくれていると感じます。また、会社の方針として「沖縄県の経済に貢献する」を掲げています。コロナ禍で沖縄の観光業が落ち込んでしまったときに、沖縄のお土産品を会社が買い取って社員に配ることにも取り組みました。社員のことはもちろん、沖縄のことも考えているというところが好きなところです。(神谷さん)

拓南本社株式会社画像8 拓南本社株式会社画像9 ━今後の目標についてお願いします。

「グループ各社の社員みんなが働きやすくなるためにはどうすればいいか」を考えて、働く環境をさらに整備していければと思っています。(大城さん)

入社した時にはすでにコロナ禍だったので、工場見学会の規模が縮小、もしくは中止となりました。現在はコロナが落ち着きつつあり、見学会に参加する人数も増加傾向です。コロナ前のような、規模の大きな見学会の運営に携わりたいと考えています。(神谷さん)


━今後入社してくる後輩にメッセージをお願いします。

働く環境が整っており、分からないことがあれば先輩や上司が優しく教えてくださいます。いろんなことに挑戦していく会社でもあるので、自分が挑戦したいことを持って入社してくれたらと思います。(大城さん)

自分の部署の上司だけでなく、他の部署の先輩もよく気にかけてくださいます。多くの工程に関われる、わくわくする職場だと思います。(神谷さん)

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