「ユースエール認定企業」インタビュー

  • 電気業
  • 2024.01.19
【写真1】トップ画像

左:鳥取夏海さん(企画管理部総務室・2018年入社)
中央:一松栄司さん(常務取締役)
右:大橋拓海さん(発電所発電室・2022年入社)


和歌山共同火力は日本製鉄の敷地内にあり、構内の各工場や和歌山地域に電気を供給しています。大きな特長は、製鉄の過程で発生するガスをリサイクルして発電していること。鉄を使う限り、必要であり続ける発電所です。また、働きやすい職場づくりに努め、新卒入社の離職者ゼロが続いています。一松栄司常務に会社の特徴や離職率が低い理由を、2018年入社の鳥取夏海さんと2022年入社の大橋拓海さんに会社の好きなところなどについて話を伺いました。


【写真2】一松常務取締役
一松常務に聞きました
━はじめに事業内容を教えてください。

関西電力と住友金属工業(現・日本製鉄)の共同出資により、1961年に設立された会社です。日本製鉄の製鉄工程で発生するガスを有効活用して発電を行っています。電力は、私たちの会社もある日本製鉄関西製鉄所構内の各工場へ送るほか、関西電力を通じて和歌山地域に供給しています。


━会社の特徴と事業の強みは何でしょうか。

日本で最初に誕生した共同火力発電所です。省エネやリサイクルの観点から、製鉄の副産物として生じるガスを効率的に電気に変える役割を果たし、地球に優しいものづくりの一端を担っています。社員も「和歌山地域の電気を私たちがつくっている」「環境に優しい発電をしている」といった意識を持っていると思います。

━ユースエールを2021年に取得しています。なぜ認定を受けようと考えたのですか。

少子高齢化と、若者のものづくりの現場離れが懸念されている中で、当社としても採用に関して何かできないかと考えていました。ユースエールは若者の採用活動でアピールポイントになると知り、私たちの会社の働きやすい労働環境を知ってもらうきっかけになればと考えて申請しました。


━認定を取得して良かったことはありますか。

和歌山県主催の企業説明会に参加した際に、「ユースエール認定企業」と記した旗や椅子のカバーなどを設置して、ひときわ目立つ形で演出してくれました。大きなアピールポイントになって、訪れた生徒たちの目に留まって、関心を持ってもらうことができました。


【写真3】一松常務取締役
━人材育成における考え方や取り組みを教えてください。

社内外の研修を設け、業務に必要な知識は当然のことながら、キャリアアップのために必要な資格取得などの機会を多くつくっています。日本は今後、就業人口が減っていき、DXやロボットの活用など新しい技術を導入していく必要があります。そのための人材育成にも力を入れなければならないと考えています。


━直近5年間に入社した社員11人は1人も離職していません。どのような理由が考えられますか。

この5年に限らず、かなり前から離職が少ない傾向です。2022年の社員の残業時間は月平均11時間程度で、年次有給休暇の取得率は94%に達しました。研修制度も充実し、若者にとって働きやすい職場なのだと思います。また、世の中の役に立ちたいという意識の強い人が入社し、やりがいを感じて働いているのではないでしょうか。


━最後に若手社員に期待すること、そして入社を希望する方に向けたメッセージをお願いします。

働きやすい環境を整え、共に働く人を大切にし、地球に優しく生活に欠かせない電力供給で社会に貢献しています。若手社員には、さまざまな研修や資格取得の機会を積極的に活用してほしいですね。そして、入社を希望する方には、「生活をする上で欠かすことのできない電気、それも地球に優しい電気をつくるため、当社の充実した研修制度を活用し、学びながら一緒に社会に貢献しませんか」というメッセージを送ります。


【写真4】若手社員2人
2018年入社の鳥取夏海さんと2022年入社の大橋拓海さんに聞きました
━入社を希望した理由を教えてください。

鳥取さん)高校はパソコンのスキルや商業について学ぶことができるビジネス科に進みました。就職活動中、担任の先生に「在学中に取得した資格を生かすには和歌山共同火力がいい」と勧められ、自分でも調べた結果、福利厚生が整い、地球に優しい会社であることを知りました。何より、「電力供給で社会に貢献し、共に働く人を大切にする」という経営理念に魅力を感じ、入社を希望しました。


大橋さん)就職で悩んでいたときに、高校の先生や先輩方からこの会社を勧めていただき、どのような会社なのかを調べて、発電事業で社会に貢献していることを知りました。電気事業に興味があり、生まれ育った和歌山市で発電所と言えば和歌山共同火力なので、入社を希望しました。


━入社から現在までの仕事内容を教えてください。

鳥取さん)入社時から総務室に配属され、初めの数カ月は総務班として備品管理や役員の秘書業務をしました。その後、現在も所属する人事班で勤務管理、給与、社会保険関係の仕事に携わっています。


大橋さん)発電所で主に発電設備の巡視と監視業務を行っています。電力を24時間供給しているので、2交代勤務です。日本製鉄から送られてくるガス量によって発電機の出力が変化するため、ボイラーやタービンの蒸気温度、蒸気圧力、蒸気流量などを監視しています。発電機やボイラー、タービンなどに異常がないか、現場の確認も行っています。


【写真5】鳥取夏海さん
━どのようなところにやりがいを感じますか。

鳥取さん)人事業務は社会貢献に直結する仕事ではありませんが、実際に発電業務を担う社員の皆さんの仕事が円滑に進むように、働き方の改善を行い、サポートができていることにやりがいを感じています。有給休暇の取得率が上がったり、残業が減少したりと、目に見えて効果が出ています。2023年度からフレックスタイムを月4回以上活用する目標が設定されたので、制度を広く知ってもらうための取り組みにも関わっています。


大橋さん)発電について何もわからない状態からスタートしたので、新しい知識を得ることがやりがいになっています。作業を1人で任されて無事に終えることができたときはとてもうれしいです。


━会社の好きなところはどこでしょうか。

鳥取さん)ワーク・ライフ・バランスが図れる働き方ができるところが気に入っています。フレックスタイム制度を利用して午後3時に上がり、友だちと会うこともできます。やはり、仕事に対するモチベーションも変わってきますね。


大橋さん)人間関係が良く、気軽に相談できるところです。高校では、問題が解けなくても「まあいいか」で済ましていたこともありましたが、今はわからないことは必ず聞く習慣がつきました。助けを求めると、どんなに忙しくても手を差し伸べてくれる先輩や上司がいます。また、休暇が取りやすいところも気に入っています。友だちと遊んだり、釣りに行ったりしています。


【写真6】大橋拓海さん
━仕事における今後の目標を教えてください。

鳥取さん)資格取得の支援制度があり、これまで秘書検定やビジネスキャリア検定を取得しました。人事関係に役立つ資格を1つでも多く取得し、社員のみなさんのサポートができるよう、スキルアップを目指していきたいと考えています。


大橋さん)1人で今より多くの作業を任せてもらえるように、さらに知識を身に付けていくことが目標です。また、経営理念にあるように、共に働く人を大切にできるよう、コミュニケーションや声かけを積極的に行いたいと思っています。


━入社を希望する方にメッセージをお願いします。

鳥取さん)ライフラインに欠かせない重要な役割を担っている会社です。また、働きやすい環境が整っています。前向きな思考を持った方、周りと協調して仕事を進められる方、仕事に対して真摯な姿勢で取り組める方に来てほしいです。


大橋さん)私たちの会社は、社会に対して日々、地球に優しい電気を供給しています。電気は身近で当たり前という存在ですが、その当たり前を社会の方々に対して供給する仕事を、私たちと一緒に成し遂げていきましょう。


【写真7】発電所外観
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