「ユースエール認定企業」インタビュー

  • 電気工事業
  • 2024.01.25
【写真1】木原社長トップ画像

木原洋延さん(取締役社長) 【写真2】山内さんと倉橋さんトップ画像

左:山内康平さん(中部営業所電気グループ・2022年入社)
右:倉橋昂生さん(中部営業所制御グループ・2021年入社)


中国電力グループ企業の日電工業(広島市)は、中国地方5県の発電所や変電所のメンテナンスを請け負い、ライフラインを維持する重要な役割を担っています。ユースエール認定を2018年に取得しましたが、その後に離職率が認定基準を満たせず、2020年に更新が途切れてしまいました。しかし、さまざまな取り組みが功を奏し、2022年に再び取得しています。木原洋延社長に働きやすい環境づくりについての考え方を、山口県柳井市の柳井発電所に勤務する2021年入社の倉橋昂生さんと2022年入社の山内康平さんに会社の好きなところなどを伺いました。


【写真3】木原社長
木原社長に聞きました
━はじめに事業内容と会社の強みを教えてください。

中国電力グループの中電プラントが100%出資する子会社です。中国電力グループの一員として、中国地方5県の発電所や変電所の電力設備のメンテナンスを請け負っています。機器を分解して点検し、組み立てて元に戻す、というのが主な仕事です。定期的なメンテナンス工事のほか、故障が起きて突然の呼び出しに対応することもあります。


━会社の強みは何でしょうか。

中国電力グループとしての信頼ですね。電力は安定供給が求められるため、品質管理が非常に重要です。そこを担っているのですから、社外の方からの高い信頼を得ています。社員一人ひとりが、この信頼に誇りを持っています。

━ユースエール認定を取得した経緯を教えてください。

高校生の新卒採用が多いのですが、年々採用が難しくなっています。会社の取り組みを評価していただけて、採用活動で非常にアピールできるということで、2018年に初めて認定を取得しました。しかし、2020年は新卒者の離職率が認定基準を満たせず、更新できませんでした。その後、2022年に改めて取得し、現在に至ります。


━どのような取り組みが離職率改善に結びついたのでしょうか。

新卒者に直接関わる機会の多い、入社5年以内ぐらいの先輩社員を対象にした研修を実施しました。加えて、若手社員が直接、経営層と話をする場を設けました。若手社員は各地の火力・水力・原子力発電所内にある事業所に配属され、広島市の本社にいる経営層と話をする機会はありませんでした。それでは会社全体の仕組みもなかなか理解できません。経営層と話をすることによって、会社がどのように動いているのか見えてきます。これらの取り組みによって、少しずつ離職率が改善したのだと思います。


【写真4】木原社長
━経営層と接することはそんなに効果的でしたか。

社員を会社の「歯車」と表現することがありますが、いろいろな歯車がかみ合って、仕事は回っているわけです。その中に自分の大事な役割があるということを、俯瞰的に見て知るのは大切なことです。自分の役割を自覚することで、仕事に対するモチベーションは上がります。


━このほかに働きやすい環境づくりとしてどのようなことに取り組んでいますか。

年次有給休暇の付与日数は、労働基準法で定める上限の20日を超える23日に増やしました。さらに、柔軟に取得しやすいように、そのうち5日分は時間単位で使えるようにしました。育児休業は子どもが3歳になった年度末まで取得できます。続けてお子さんに恵まれ、6年以上育休中の社員もいます。


━そうした取り組みにも関わらず、離職をゼロにするのは難しいようですね。

離職の理由は、かつては人間関係や会社に対する不満などがあったと思いますが、今は違います。転職のハードルが低くなり、「興味のある他の職種にチャレンジしたい」といった理由に変わってきています。いったん退職しても再び戻ってくるケースがあるため、連絡先を聞いておくようにしています。戻ってくれたら即戦力ですから。


━最後に入社を希望する若手にメッセージをお願いします。

電力を供給する設備のメンテナンスを担う、社会貢献につながる会社です。社会における自分の役割を実感できます。また、人は財産と考え、人材を大切にする会社でもあります。働いている間はしっかりと社会貢献し、仕事が終わったら家族や友人と大切な時間を過ごしてもらいたい。そう考えている会社であるとアピールしたいと思います。


【写真5】倉橋さんと山内さん(2枚の写真を合成)
2021年入社の倉橋昂生さんと2022年入社の山内康平さんに聞きました
━入社を希望した理由を教えてください。

倉橋さん)高校時代にいくつかの資格を取得したのですが、その中に5年以上の実務経験がないと免許が得られないものがありました。せっかくだから形にしたいと、その条件を満たす企業を探していて目に留まったのがきっかけです。職場見学の時に案内してくれた所長の人柄の良さが決め手になりました。


山内さん)工業高校で電気系を学びました。近所に中国電力関連の会社に勤めている人が住んでいて、日電工業の仕事内容などを聞いていたので、「学んだことを生かせるかも」と考えて志望しました。


━仕事内容を教えてください。

倉橋さん)山口県柳井市にある柳井発電所は、液化天然ガス(LNG)を燃料として発電し、残った熱で水蒸気を発生させてさらに発電するという2段方式の発電所です。入社して配属されて以来、発電所の安定した運転に必要な日常的な点検作業を主に行っています。


山内さん)私は柳井発電所の空調設備のフィルター点検など、電気関係の日常保守を担当しています。また、別の現場では、モーターのケーブルを切り離したり、敷設をしたりすることもあります。漏電遮断機などの清掃もしています。


【写真6】倉橋さんの仕事風景
━仕事のやりがいや楽しさをどこに感じますか。

倉橋さん)現場作業をしたいという思いがあったので、今の仕事は楽しいです。自分が点検した計器などが異常なく動いていると、ちゃんと仕事ができたんだなという達成感があり、「また同じように点検しよう」と考えます。その繰り返しが日々のやりがいですね。仕事を覚えて、できることが広がっていくことも楽しいです。


山内さん)狭くて暑く暗い場所で、数人でケーブルを引っ張る作業をすることがあるのですが、みんなでやり終えた後の達成感にやりがいを感じます。煙突に上って、航空障害灯の取り換え工事をしたときも、大変だったけれど達成感がありました。やってみると意外に楽しかったんです。


━会社の好きなところを教えてください。

倉橋さん)福利厚生がきちんとしているところです。比較的安い賃料で借上げ寮に住めますし、休みも取りやすいです。また、人柄の良い人が多く、職場の雰囲気も気に入っています。最近、取り換え対象の部品を落として壊してしまい、注意をされましたが、ミスした原因や改善の仕方について丁寧に教えてくれました。この会社に入社して良かったと思いました。


【写真7】山内さんの仕事風景

山内さん)周囲の方々の人間性ですね。みんなすごく優しい。ダメなときはしっかりと叱ってくれるし、一からちゃんと教えてくれます。休暇が取りやすいところも気に入っています。よく3連休を取って、生まれ育った山口県の下関に帰り、地元の友だちと遊んでいます。リフレッシュになるし、休暇を目標に頑張れます。


━今後の目標は何ですか。

倉橋さん)できる仕事をどんどん増やし、丁寧に早く作業ができるようになることを目標にしています。会社が推奨する資格の取得費用は会社が負担してくれるので、どんどん取得していきたいと思っています。


山内さん)2024年は別の場所でこれまでとは違った作業をする予定なので、一から教わって挑戦していきたいと考えています。また、国家資格も取ってステップアップしていきたいです。


━入社を希望する人に向けてメッセージをお願いします。

倉橋さん)家賃を会社が補助してくれる点、そして、休暇が取りやすいところが、特にこの会社をお勧めできる理由です。


山内さん)休暇が取りやすく、優しい人が多い職場です。毎日残業があるわけではないので、働きやすいです。ぜひ若い人に来てもらいたい。一緒に働きましょう。


【写真8】会社概観
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