「ユースエール認定企業」インタビュー

  • 製造業
  • 2019.05.31

右:横井ナオミさん(総務・管理部) 左:吉田和幸さん(2017年入社)


福島製作所様は、福島県で1920年に鋳物工場として誕生し、現在は甲板機械やグラブバケットをメインに手がける機械メーカー。100年という歴史の中で培われた技術から生み出される製品は、世界中から愛され続けています。今回は、福島製作所の採用活動を担当する横井ナオミさんと、入社2年目で設計の部署で働く吉田和幸さんにお話を伺いました。会社の事業や考え方、これからの働き方に対しての思いなど、福島製作所ならではの職場の魅力を語ってもらいました。
※グラブバケット・・・物を掴む荷役作業用機械で、イメージはゲームセンターにあるUFOキャッチャー。当社では主に清掃工場等でゴミを掴んで焼却炉に投入するためのグラブバケットを製造している。その他、使用用途や場所により様々な型式があり、多様な荷役作業で使用されている。


採用担当者に聞きました
―はじめに、御社の事業内容や特長について教えてください。

福島製作所の創業は1920年。オリンピックのある2020年でちょうど100周年を迎えます。創業当時は鍋や釜を製造する鋳物工場からスタート。その後、機械鋳物製造への転換を目指し変遷していく中、戦時中は戦車砲等の軍需品を作り、紡績が盛んだった時代は紡績機を製作していました。そうして培った鉄から緻密な形を生み出す技術を生かし、現在は船舶の甲板で活躍する機械部品の製造や、清掃工場や港湾荷役などで用いられる巨大なグラブバケットの製造を行っています。船舶部品では「福島から世界へ」のキャッチコピーのもと、ギリシャや中国といった海外のお客様にも数多く納品しており、当社の製品はその品質の高さから“FUKUSHIMA”の愛称で大きな信頼を勝ち得ています。少々値は張りますが、頑丈で長く使えるというのが人気の理由ではないでしょうか。また、当社は営業・設計・加工・組立・検査・塗装・出荷まで、すべての工程を自社内で担っていることも大きな特長です。一貫して行うことで商品の質を保ち、よりお客様のニーズに応えた商品を作ることができるのです。


―ユースエール認定を取得しようと思ったきっかけは何ですか?

もともと、私たちのお客様の一つである船舶業界は少なからず景気の波を受けることもあり、業績の厳しいときは採用を控えていました。しかし、社長が「苦しい時であっても、将来を見越し、若い人を迎え入れよう」という決断をしてからは、継続的に新卒採用を行うようになりました。それからは毎年数名ですが、採用しており、しかも離職率はほぼ0(ゼロ)。売り手市場と言われる状況の中、非常にありがたいことだと思っています。とはいえ、採用活動自体は決して楽ではありません。もっと、私たちの職場の魅力を若い人たちに伝えられないだろうかと思っていた矢先、県のハローワークの方から「福島製作所さんなら、ユースエール認定を取れるのでは」といった勧めがあり、挑戦してみることにしました。



―取得する上で苦労したことなどはありますか?

 最初、認定を得るためのハードルが、当社にとって高いように感じました。しかし、その条件をクリアしていくこと自体が、社員の働く環境をより良くしていくことにつながると思い、一つひとつハードルを乗り越えていきました。その結果、日頃の仕事のやり方を見直すきっかけにもなりましたし、生産性を上げるための工夫も以前に増して増えました。


―ユースエールを取得したことによる効果を教えてください。

 「働きやすい環境づくりにこだわっている会社」ということを、企業ホームページや採用の場でアピールできるようになりました。最近の若い人たちの価値観は昔とは違い、女性でも結婚・出産を経てまた職場に戻ってこられるかどうかを気にする人も多いですし、男性でも仕事以外の福利厚生部分を気にする人が少なくありません。そうした働く環境づくりに力を入れていることをアピールできるのは心強いですね。ハローワーク主催の説明会などでも率先して紹介してもらえるのも有難いです。そうそう、あと、男性社員の多い当社では、育児休暇などを取得するのが難しいと考えられていました。取ってはいけないと思っている人もいたようですね。しかし、環境を整えていくうちに社内での認識も変わってきて、今では育児休暇を取得する男性社員も増えましたし、管理職に対しての働きかけもしやすくなったと思います。



―御社で働くことで得られるやりがいや魅力を教えてください。

やはり、スケールだと思います。たとえば、大型船のイカリを巻き上げる機械はチェーン一玉の大きさだけでも、直径1メートルを超えます。また、そうした製品を製作する工場自体も大きく、当社の敷地面積は東京ドームよりも広い。さらに、私たちの製品はすべてオーダーメイドのため、どの船舶で使われる機械なのか、どの清掃工場で使われるグラブバケットなのかと自分の仕事の活躍先をイメージできる点も魅力です。テレビに映ったりすると「私達の作ったグラブバゲットだ!」と、すぐに分かりますよ(笑)。また、最近は若手社員が増え、若手社員どうしで集まって意見を交わしたり、楽しそうに働く姿をよく見かけます。当社では入社して3年間は[新人社員][2年目][3年目]の目印をつけるため、周囲の先輩社員たちも温かい目で見守ってくれる環境があり、こうした働きやすさもアピールしたいですね。



―最後に、これから入社してくる若者にメッセージをお願いします。

何事にも、明るく前向き、積極的に取り組んでほしいと思います。そうすることでチャンスも増え、たくさんのことを任せてもらえるようになります。今やっていることに固執するのではなく、学校などで学んできたことがどう生かせるかも考えて、新しい意見や提案をしてくれるとうれしいですね。また、当社に興味を持ち、受けてくださる方は、説明会や面接でも遠慮することなく、どんどん自分の色を出してください。




若手社員に聞きました
―福島製作所に入社しようと思ったきっかけは?

大学時代の研究テーマは設計者支援システムの開発。将来は設計者として知識を蓄えたいと思っていたため、設計の仕事に携わることができる会社を探していました。その中で実家から近く、大学の教授もよく知っていたことに縁を感じ、福島製作所に入社を決めました。この会社の第一印象は歴史ある会社。多くの実績と経験が蓄積されていて、そこから得られるものは大きいだろうなと思いました。ここなら、長い歴史の中で培ってきた技術やノウハウを学んで、自分ももっと成長できると考えたのです。


―これまでの仕事とやりがいについて教えてください。

入社1年目は主に既存図面の修正や補助業務、それから単純な図面の作成を任されました。ただ、一見簡単そうに思える図面作成でも、実際に組み合わせる部品や製品全体を考慮する必要があり一苦労。新人の頃は頭の中だけではイメージが出来なかったです。しかし、うちの場合、同じ会社の中に製造工場があるため、直接工場で作業を見たり、図面と現物を比較して確認することができます。入社当初はよく工場に足を運んで教えてもらっていましたね。また、2年目になると、一つの案件を丸ごと任せてもらえるようになります。喜ばしい反面、責任は大きく、全体のことを把握していなければならないので大変です。営業の方や、お客様とのやり取りをくり返して、満足してもらえる商品を生み出していくのですが、自分の書いた図面が製品として出来上がると、やはり嬉しいですね。実際に清掃工場で稼動しているグラブバケットを見た時は、「使われてる!」と感動しました。



―この会社の魅力と今後の目標は何ですか?

まず、職場の雰囲気が好きです。みんな仲が良いですし、たとえ失敗してもしっかりカバーしてくれるため、のびのび働くことができています。風通しが良く、上司とも気軽に話すことができる環境も魅力です。若手の意見も聞き入れてもらいやすいですし、相談するといつも真摯に耳を傾けてくれます。キャリアプランについても、毎年希望を出すことができる点が気に入っています。ちなみに、私自身は新規事業開発に興味を持っていて、いずれは開発の部署に行きたいと思っています。一日も早く一人前の設計者になって、当社の次の100年を担うような製品を、新たに提案していくことができたらと思います。


―最後に、就職・転職を考えている若い人たちに一言いただけますか?

入社前に社内の雰囲気は見ておいた方がいいと思います。インターンや職場見学などに参加し、「自分が本当にここで働きたいと思えるか」をしっかり見極めてほしいですね。頑張って就職しても、我慢して働く毎日はつらいと思いますし、もったいないですからね。それから、就職活動では「余裕を持つ」ということも大切だと思います。ある程度の準備をしていないと、自分の本当に思っていることをスムーズに伝えることはできません。本番でしっかり力を発揮できるよう、余裕を持って就職活動に取り組んでください。


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