「ユースエール認定企業」インタビュー

  • 電気・ガス・熱供給・水道業
  • 2022.03.03
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左:荷川取悠太さん(2020年入社)
右:大底充さん(管理課海水淡水化センター統括責任者)


上下水道は、私たちの生活になくてはならない社会インフラの一つです。株式会社沖縄水道管理センター様は、沖縄県民に清潔な飲料水を届けるべく、浄水場の運転管理業務を担っています。地方自治体の水道技術者は減ってきているため、民間の力で人材を育てていくことに大きな意義があると、代表取締役の米田善治さんは語ります。今回は、米田さんにユースエールを取得するに至った経緯について、入社2年目の荷川取悠太さんに仕事のやりがいについて語ってもらいました。


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米田善治さん(代表取締役)



代表取締役に聞きました
―沖縄水道管理センターの事業内容について教えてください。

主な事業は、官公庁が所有している浄水場の運転管理業務です。沖縄県企業局が運営している海水淡水化センター(沖縄県北谷町)では、24時間体制で運転管理にあたっています。それ以外にも、那覇市上下水道局の夜間の管理も担っております。設立は2005年ですが、上下水道管理会社としては古い方だと思います。


―会社の強みは何でしょうか。

県内には同業他社が6~7社ほどありますが、業界全体で人員が多いわけではありません。沖縄水道管理センターでは、社員が定着するよう、資格手当の上限を撤廃し、社員の能力向上や自己啓発を推奨するなど、人材に積極的に投資しています。地方自治体の水道技術者は減少の一途をたどっており、次の世代の人材を育てる土壌がなくなりつつあります。そんな中で、民間が人材育成の役割を担えることは大きな意義があるでしょう。しっかりとした人材が育っているというのが、私たちの強みとして挙げられます。


―ユースエールを取得したきっかけは何だったのでしょうか。

私たちの仕事は深夜業務を含む交代制勤務だということもあり、ハードなイメージを持たれてしまいがちです。採用が困難な状況にある中で、ユースエールを一つの武器にしようと取得を決めました。また、沖縄県の2021年11月の有効求人倍率は、全国でも最も低い0.81倍。正社員は0.53倍です。沖縄の方は地元志向が強いのですが、なかなか受け皿がない。地元で働きたい方の受け皿になるべく、働く環境を整えています。


―取得にあたっての苦労はありましたか。

実際の事務作業は総務担当が進めていましたが、労働実績を算出するのに苦労したようです。3カ月ほどかかったと思います。沖縄労働局のサポートもあり、なんとかクリアできました。


―ユースエールを取得したことによる好影響はありましたか。

ユースエール取得によって残業時間や年休の取得率、育児休暇といった諸制度が整備されていると認定を受けたことになります。それにより採用面でも好影響があり、募集から採用までの期間も早くなり、安定して採用計画を立てられるようになりました。現在は中途採用しか行っておりませんが、次年度からユースエール取得の実績を前面に出しながら、新卒採用にも取り組んでいきたいと考えています。


―若手社員に期待することは何でしょうか。

自分を磨くことに貪欲であってほしいです。資格取得手当も、そのような思いで上限を撤廃しました。水道技術は一朝一夕で身に付くものではなく、資格を取得しないと仕事の幅が広がりません。例え沖縄水道管理センターを退職したとしても、資格は後の人生で役に立ちます。現場で様々な経験を積みながら、一人前の技術者になってほしいですね。


―最後に沖縄水道管理センターでの働きがいについて教えてください。

私たちの仕事は決して目立つものではありません。「空気と水は当たり前」というように、生活の中に溶け込んでいるものを扱っています。水は生活の根源であり、重要なインフラです。生活に欠かせないものを、自分たちが支えていると強く誇れることがやりがいだと感じています。


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若手社員に聞きました
―現在の仕事内容について教えてください。

海水淡水化センターで施設点検、運用、監視業務にあたっています。


―沖縄水道管理センターに入社したきっかけは何ですか。

かつて火力発電所で整備担当として働いていた時、たまたま募集広告を見つけたのですが、「海水を真水に変えている」という言葉に惹かれました。「どういう風に海水を真水に変えているのだろう」と興味が湧き、飲料水を造る流れに自分も加わりたいと思い、応募を決めました。

沖縄水産管理センター画像4 ―以前の仕事内容と違った業務を担当されていますが、入社後の戸惑いはありませんでしたか。

未経験者は入社後1年間の研修期間があり、日常業務を先輩と一緒に行うことになります。先輩方が優しくかつ、手厚く丁寧に教えてくださるので、大きな戸惑いはありませんでした。


―働く環境はいかがでしょうか。

勤務体制は、3交代制で夜勤もありますが、残業も水不足などの忙しい時期以外はほとんどありません。年休もほぼ消化できています。休みの日は買い物に出かけたり、ランニングをしたりとゆっくりと過ごせていますね。


―沖縄水道管理センターで働く魅力について教えてください。

上下水道は生活に欠かせないインフラということもあり、多くの人の生活を支えているところにやりがいを感じます。担える業務範囲を増やすために、もっと資格を取っていきたいですね。資格取得に際しては会社が負担してくれるところも、大きな魅力として挙げられます。

沖縄水産管理センター画像5 ―今後の目標について教えてください。

もっと資格を取り、新しい業務を覚えていきたいです。今後入社してくる後輩に技術を伝えていけたらいいなと思います。少しでも興味を持っていただいたら、ぜひ施設見学に来ていただきたいです。

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