―御社の事業内容をお聞かせください。
主にエンジン関係のシール部品を製造しており、世界初のメタル製シリンダーヘッドガスケットを開発しました。
車のエンジンはヘッドとブロックに分かれており、つないでいるのがヘッドガスケットです。当時は紙製でしたが、メタル製にすることで耐久性はもちろん出力も上がり、燃費も向上します。
―ほかに主力商品はございますか。
ヒートインシュレイターという部品があります。排気系の部品で、燃焼ガスが排気されるまで遮熱・遮音機能の役目を果たします。この部品のおかげで熱や音から守られ、快適な運転空間が保たれるのです。
これら2つの部品がそれぞれ売上の3割強を占めます。そのほかメッシュ部品や非金属のガスケットなども製造しています。
―主な取引先をお聞かせください。
今は、マツダが売上の半分くらいを占めています。三菱自動車工業さんも2割くらいの売上です。
お客様のニーズに応えながら海外展開もしており、海外には3拠点持っております。
―「国産部品工業」という社名ですが海外生産されているんですね。
そうですね。よくお電話で「国際部品工業さんですか」と言われることもあります。元々大阪市にありました「国産パッキング商会」が当社の創業で、社名の由来です。お客様のニーズが広がった現在、グローバル化の波が当社にも押し寄せており、海外でも生産しております。
―御社の特長をお聞かせください。
工業団地の会社は本部や開発部門を都市部に置くところが多いですが、当社は一貫生産で、敷地内に本部機能や開発棟を備えております。突然の仕様変更や何かあった際に、技術の人間がすぐに対応できるという利点があります。